善人かつ力強くあること
アニメばっかり見てしまっていたけど、本も読む。
面白かったというかためになったというか、
読んでよかった本。
羽仁もと子著作集
全部読んだわけじゃないけど、
図書館で借りて少しずつ読んでいる。
羽仁もと子さんは明治6年に生まれて、ご主人と婦人之友を創刊された人。
自由学園の創立もされた。
第13巻 若き姉妹に寄す
発行年は昭和3年。90年くらい前だ。
文によっては大正と記されているものもある。
タイトルのとおり、内容はたぶん中高生に向けたもの。
今の中高生に刺さるかはわからないけど、鬼滅の時代感は感じられるかも。
内容は
作者のメッセージあり、
物語あり、
質問に対する少女たちの答えがあったり、
少女からの相談的なものモノもあったり。
時代の差はあるけれど、根本的なところは昔とそんなに変わらないのかもしれない。
で、善人かつ力強くあること。
これは
神様はあると思いますか、ないと思いますか
少女と語る 三一弱い善人
のところ2か所にでてくるのだけど、
ーそうしてみると世の中に悪人のはびこるのは、ただに悪人自身のせいばかりでなく、悪人に勝手にされる弱い人たちのせいです。こう考えると、別に進んで悪いことはしないでも、弱い人は正しい人の仲間ではなく、むしろ悪い人の仲間です。
悪い奴は確かに悪い奴なんだけど、付け入るスキをあたえちゃだめだよ。
弱っているときはどうするのか。
やっぱり大人になる前に、強さをそだてる必要があるんだろう。
それは考えること、思考なのかな。
自分で考えること。
他人にまかせるな。
今日の子供がらみの報道をみて、ちょうど借りてたこの本のことを思った。